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訓読・大東合邦論: アジア主義の名著

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訓読・大東合邦論: アジア主義の名著
メーカー
 
JANコード
 
発売日
2018年9月26日
著者
嵯峨隆
フォーマット
Kindle本
ページ数
142
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 著者である樽井 藤吉(たるい とうきち、(1850~1922年)は大和国宇智郡南宇智村(現在の奈良県五條市)の人で、明治・大正期の政治運動家でアジア主義者として知られる。彼は1882年に肥後島原で東洋社会党を結成して弾圧された後、朝鮮開化派リーダー・金玉均の支援活動を行うなどするが、92年には地元の有力者からの支援を得て森本藤吉の名で衆議院議員に当選した 。『大東合邦論』は議員在職中に出版されたものである。
 『大東合邦論』の基本的立場は、西洋列強のアジア侵略に抵抗するために、黄色人種のアジア諸国は連帯すべきであり、そのためにはまず日本と朝鮮が対等な関係で合同して一体となり、いずれの国にも偏しないように「大東国」という新たな名称の国を建て、清国と合縦して東洋の平和を作り出し、西洋列強の侵略を防ごうというものである。これは、同時代に発表された福沢諭吉の「脱亜論」に対応する内容を持っているといえる。
 一部でいわれるように、本書は間接的ではあるが、1910年の日韓併合に一定の貢献したことは事実である。しかし、その後の歴史の流れの中では、本書が顧みられることはほとんどなかったといってよい。それが突如として注目されるのは、アジア・太平洋戦争期になってからのことである。すなわち、樽井の主張は、当時の興亜思想とほぼ同一の内容を持つものであり、大東亜共栄圏理論の先駆的役割を果たすものであったと評価されるようになったのである。しかし、それは思想的歪曲以外の何者でもなかった。
 敗戦後の日本では、アジア主義は侵略の思想として規定されることが多く、それを積極的に取り上げて論じようとする傾向はほとんどなかった。そうした中にあって、近代日本のアジア主義の思想的再検討の必要性を唱えたのは竹内好であった。その上で竹内は、合邦論は「彼の創見であって、しかも絶後の思想ではないか」とし、「合邦論は、いささかコジツケの観がなくはないが、それだけに今日かえりみてきわめて新鮮であると論じている。
 しかし、樽井のアジア主義を再検討するためには『大東合邦論』全体の通読が必要である。竹内は同書の中から序言ほか5章を読み下し文にしている(『アジア主義』、筑摩書房、1963年)が、本書では樽井のアジア主義の全体像を把握するために全章を訓読した。
 なお、樽井の社会主義を含めた思想的全体を知るためには、拙著『樽井藤吉:黎明期日本の社会主義とアジア主義』(アマゾン、キンドル版)を併読されることを勧めたい。(内容紹介)

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